ガバナンス
構築
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システム受託開発事業(上場準備会社)
JSOX対応
上場を目指すクライアント企業に対し、JSOX対応の支援を提供しました。同社は上場準備段階にあり、リソースが限られ、ガバナンス体制もほぼ整備されていない状態でしたが、上場企業として求められる内部統制水準を短期間で構築する必要がありました。このような状況下で、当社は急ピッチで支援を進めました。まず、財務報告の内部統制をゼロから構築し、全社統制のチェックリストや「3点セット」と呼ばれる必要資料の整備、さらに内部統制の運用評価テストの実施を行いました。JSOX的に必要最低限の統制を確保するだけでなく、クライアント企業が抱える本質的なリスクを考慮し、実効性のある内部統制の仕組みを構築しました。また、これらのプロセスにおいては、企業の現状や上場準備の進捗状況を踏まえつつ、実務に適した改善を提案しました。結果として、クライアント企業は上場企業として必要な内部統制体制を短期間で構築することができ、上場準備における重要なマイルストーンを達成しました。
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教育・メディア事業
JSOX対応
上場企業である親会社が非上場の子会社を買収したことに伴い、子会社も上場企業の連結子会社としてJSOX対応が求められました。しかし、急ピッチで財務報告の内部統制を構築し、全社統制のチェックリストや「3点セット」と呼ばれる必要資料を整備し、さらに内部統制の運用評価テストを実施する必要がある中、子会社にはリソースやノウハウが不足していました。この課題に対し、当社は支援に入りました。まず、JSOX的に必要最低限の統制を確保し、子会社の内部統制レベルを底上げしました。その上で、企業が抱える本質的なリスクを見極め、意味のある内部統制を構築することで、実効性を伴う改善を実現しました。また、JSOX対応の豊富な実績を活かし、作成すべき資料を迅速かつ十分な品質で仕上げることで、対応スピードを大幅に向上させました。さらに、親会社の方針や作成物との整合性を常に意識しながら支援を進め、親会社・子会社間での連携や調整がスムーズに進むよう細心の注意を払いました。これにより、子会社はJSOX対応の要件を効率的かつ効果的に満たすことができました。
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システム受託開発事業(上場準備会社)
内部監査
上場準備を進めるクライアント企業に対し、内部監査の計画および実行支援を提供しました。同社は上場審査のタイミングであるN-2期において、内部監査の仕組みを整備する必要がありましたが、社内にはリソースやスキルが不足しており、上場審査基準を満たすための内部監査体制を構築することが課題となっていました。当社は、上場審査で求められる内部監査計画の作成から始まり、内部監査の実施、改善指示の作成、フォローアップ監査までの全フェーズを一貫してサポートしました。具体的には、内部監査通知書、内部監査報告書、改善指示書、チェックリスト調書といった審査に必要な資料を適切かつ迅速に作成し、クライアント企業が上場基準を満たすための最低限の対応を確実に行いました。さらに、単なる形式的な対応に留まらず、クライアント企業が抱える特有のリスクを考慮したテーマ設定を行い、本来的に意味のある内部監査を実現しました。これにより、内部監査が単なるチェック機能ではなく、企業のリスク管理能力を向上させ、組織全体の改善につながるプロセスとして機能するよう支援しました。結果として、クライアント企業は内部監査の計画および実行が適切であることを示し、上場審査を順調に進めることができました。当社の支援は、実務的な対応力とクライアント企業に合わせた柔軟なアプローチで、信頼性の高い内部監査体制の構築に大きく寄与しました。
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投資運用業
ファンドの設立支援
CVC(Corporate Venture Capital)の設立に際し、法人設立後のガバナンス構築の一環として、社内規程の整備や非上場株の時価評価・減損等の会計上重要な論点となりうるプロセスの構築支援を行いました。CVCの設立は、事業会社とベンチャー企業の連携やリスクマネーの供給を増やし、マーケット全体の成長に寄与する一方、まとまったお金が動くことから財務的な規律・ガバナンス体制を築く必要があります。また、事業会社に投資運用業に関する知見がない場合には、金融庁の規制を見落とし、重要なコンプライアンス違反を引き起こしてしまう可能性にも注意が必要です。当案件では、ファンドの財務諸表監査や公正価値評価に経験のある会計士を中心にチームを組成し、CVC設立からその後の内部監査まで継続的にサポートさせていただいております。
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投資運用業
内部監査
大手金融機関のCVC(Corporate Venture Capital) の内部監査アウトソースを一手に引き受け、親会社視点での子会社モニタリングを継続的に支援しております。CVC設立にまつわる問題として、設立後の継続的なモニタリングが挙げられます。CVCを通じた投資には、ベンチャー企業とのコネクション作りや、イノベーションの取り込みなどのメリットが挙げられますが、投資先の選定時に慎重な検討がなされているか、多額の投資金銭の取扱うバックオフィス体制が機能しているかといった投資運用業における継続的な監視体制・内部統制が確立していないと、不祥事が発生するリスクが飛躍的に高まります。当社は、金融機関の財務諸表監査や内部統制監査の経験を豊富に有する会計士を中心にチームを組成し、業界特有のリスクを鑑みた専門性・深度が問われるエリアから、法人が遵守すべき包括的なエリアを対象とした内部監査を計画・実施し、グループ視点でのガバナンス構築をサポートしています。
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エンターテインメント業
海外子会社ガバナンス構築
海外子会社の運営において、ガバナンスの不備が原因で投資の失敗が繰り返されるケースは少なくありません。本事例では、日本親会社が十分に関与できていない状況下で、現地のローカルスタッフが運営を担う海外子会社において、課題解決を図りました。当該子会社では、ガバナンスの目が行き届かないことにより、リスクの管理や意思決定の透明性が不足しているだけでなく、現地の文化やビジネス慣行に基づく独自の運営体制が構築されていました。この状態が日本本社と現地子会社間の連携を阻害し、経営課題を引き起こす要因となっていました。私たちは、現地の取締役や社員に対する詳細なインタビュー、徹底したヒアリング、そして実地店舗往査を実施しました。その結果、ガバナンス上の具体的な問題点を特定し、各課題に対して実行可能な改善策を提示しました。さらに、単なる提案にとどまらず、改善策の実施段階においても支援を行い、現地スタッフと日本本社の橋渡し役を担うことで、実効性の高いガバナンス体制の構築を実現しました。
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教育事業
監査役監査の監査補助業務
規模の大きな企業においては、常勤監査役のみで十分な監査を実施することが困難な場合があります。その結果、リスクの見逃しや問題の早期発見が難しくなるという課題が生じてしまいがちです。また、上場準備会社においては、監査役のガバナンス体制および実行状況が上場審査の対象となり、準備が不十分な場合、重要なハードルとなってしまいます。私たちは、監査役の課題や悩みに寄り添い、実効性の高いサポートを提供しました。監査計画の策定段階では、壁打ち相手として意見交換を行い、事業所往査などの業務監査には同行して、リスクや問題点を早期に発見し、それに対する実効性のある対応策を共に検討しました。監査役の右腕として、実務を強力に支援しました。さらに、上場準備会社向けには、上場審査をスムーズに進めるための包括的なサポートも実施しました。具体的には、必要な調書の作成を支援するとともに、監査法人や証券会社などとのコミュニケーションに関するアドバイスや調整を行い、監査役が担うべき役割を全力でサポートしました。
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エンターテインメント業
内部監査
上場準備会社のN-3から、会社の内部監査室長のもと、内部監査コソーシング(共同業務実施)を引受け、監査計画立案、期中を通した内部監査の検証及び、調書一式の作成を実施。上場審査に十分な内部監査体制の構築及び実行支援に成功し、会社のガバナンス向上にも寄与した。
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システム開発事業
SOC2レポートの取得支援
SOC2は、クラウドサービス事業者などの情報セキュリティーの信頼性を証明するために必要とされる保証書です。この企業は、SOC2取得を通じてグローバルなビジネス展開を実現することを目指し、取得支援を依頼しました。私たちは、SOC2取得支援において、情報セキュリティーの高度化に誠実かつ親身に向き合うとともに、迅速な対応を徹底しました。クライアントのスケジュールに柔軟に対応し、密な連携を通じてスムーズな取得をサポートしました。また、情報セキュリティー上の課題を認識した際には、改善策の提案やご相談に応じることで、クライアントの情報セキュリティー体制の高度化にも大きく貢献しました。